ルキャナールドレのこと


◎ル・キャナール・ドレはじまりの話

・食べ物に対するより深い知識を

 世界中で美食の珍味と呼ばれるフォアグラ。1990年代の日本でも、瓶や缶に入ったフォアグラがたくさん流通していました。名産地フランスでは、肝臓そのままのフォアグラと、加工されたフォアグラには、呼び方も価格にもはっきりとした差があり、作り方や表示法が規則によって定められています。しかし残念ながら、それらのルールは輸出先では守られていませんでした。
他国の知識は、それを知っている者が発信しないと伝わりません。そして、消費者も美と健康の源となる「食」について、自ら情報を得なければならない時代です。

 高級品ゆえに話題となりやすいフォアグラに限らず、食にまつわる質の高い情報と、フランスのエスプリと呼ぶべき伝統の職人技を多くの皆さまに伝えたい。そして願わくば、この伝統の味を失うことなく次の世代にも残して行けたら。そんな思いから2000年にル・キャナール・ドレはスタートしました。



・食事は欠かせない、だから考えよう

 毎日繰り返すことだから、時にはつい、面倒になってしまうこともある「食事」ですが、それは普段感じている以上に世の中の色々な事に繋がっています。

“どうやって食べよう?”と考えたことから、料理法や加工法、保存法が編み出され、それが文化になり伝統となりました。“なにを食べれば体調が良いか?”を考えて、医学・栄養学、そして健康・運動法、美容法まで発展しました。食べ物がたくさん必要になると、農業のやり方や機具が発達し、自然に対する影響や環境全般についても考慮されるようになりました。このように「食」は人が活動するあらゆる物事に関わっています。

 

 いま、空腹を満たすために口にしたその食べ物が、数日後のあなたの一部となり、良くも悪くも体内で働くことになるでしょう。そしてあなた自身の体だけではなく、遠い国の自然環境にまで影響を与えている場合もあるのです。毎日なに気なく摂る食べ物が、どのようなものから、どのように作られ、周囲にどんな作用をしているか、ほんの少しでも考えてみませんか? 私たちが自分に出来る範囲で食べ物についての知識を増やし生活に取り入れたら、この地球上に生息する動植物たちと、もっと上手に共生してゆける道を見いだせるかも知れません。

 今は、私たちひとりひとりが、”なにを食べれば良いのか?” ということを、真剣に考えなければならない時代になって来ています。出来れば、シンプルに作られたものやそのような製品、または小規模でも自然や食に誠実な対応をしている農家を選んで下さい。みなさんのその小さな消費活動が、明日を支える若い世代の未来に繋がってゆくことでしょう。