食べ物と健康 3

【食べ物と健康】③

◯お酢の効果とは?

 
 リンゴ酢についてのもっとも一般的なデータは、アメリカ人の医師 Dr De Forest Clinton Jarvis氏のベストセラーをよりどころとしています。

 Dr Jarvis はアメリカの北東の山の多いベルモント地方の辺鄙な田舎で開業していました。1966年に亡くなっています。

 

 彼は1958年に「大衆医学」(Folk Medicine)という本を書きました。これは当時何百万冊も販売されベストセラーになりました。この本では様々な病気を治すために蜂蜜とリンゴ酢を混ぜた飲み物を勧めていますが、実はこの飲み物の薬効(効力)は、Dr Jarvisの想像力から生まれたもので、科学的な研究に基づくものではありません。

 58年経った現在でも百単位のウェブサイトは Dr Jarvis のお勧めを完全に繰り返しています。ですから、私たちは専門の人に話を聞きました。

 


 まず、Dr Jarvisはこう断言していました。

 

1)リンゴ酢は細胞をきれいにしたり、再生させたりします。

2)リンゴ酢は筋肉と間接の痛みに効きます。

3)リンゴ酢は血管に溜まっているカルシウム板を溶かします。

4)リンゴ酢は腎臓と膀胱をきれいにします。

 

・・・・本当でしょうか?

未だに何人からもこの飲み薬は勧められているのですが、何の学術根拠もありません。

 

 お酢は主に水と酢酸で作られています。胃に消化されたら水とCO2にしかなりません。ですから、血管に溜まっているカルシウム板を溶かしたり、細胞と腎臓をきれいにしたり、間接の痛みなどに効いたりすることは全く考えられません。
 何人もの人達がリンゴ酢に含まれているリンゴのペクチンと豊富なミネラルのお陰だ語っていますが、実はリンゴ酢にはペクチンが含まれていません。ペクチンはリンゴの繊維です。お酢には繊維が入っていません。

 

 また、お酢は非常にミネラルが豊富なイメージがありますが本当に必要な種類のミネラルは入っていません。

ナトリウム (Na)は普通です。リン (P) はお酢ではなくとも食べ物に豊富です。鉄 (Fe)  や銅 (Cu)  は体に多すぎるぐらいあります。セレニウム (Se)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)はほんのわずかしか入っていません。

 

 確かにカリウム(K)が豊富に含まれています。骨粗しょう症につながるミネラルの流れから守るために、カリウム(K)は体内の酸のバランスの維持に役立ちます。リンゴ酢は1リットルに最大1g入っていますが、健康を保つために一日に必要なカリウム(K)2gから6gまでです。これならカリウム(K)が豊富なお野菜をいっぱい食べれば簡単にこの量を摂ることが出来ます。

また、お酢にはビタミンはほとんど入っていません。B6だけは少し含まれています。

 

☆次回へ続く